【子供の英語学習】アメリカでの学習法

教育/習い事

アメリカで子供がどうやって英語を学んでいるのか。日本の英語教育とはどう違っているのか。

キンダーガーデン(幼稚園の年長)と小学校での英語の授業や家での英語学習について解説します。

これから子供を帯同して渡米される方。日本で子供の英語力をあげたいと思っている方に少しでも参考になればと思います。

学校での学習

フォニックス

アメリカの学校ではまず発音を覚えることが最重視されます。

その際に使われるのがフォニックス。フォニックスは「文字と発音の関係を学ぶもの」でアメリカではABCの歌よりもこちらを重視します。

キンダーガーデン(日本の年長=5歳)になるとみんな習います。

日本でも習うABCの歌のアルファベット読みだと「エィ・ビー・スィー」ですが、フォニックスだと「ア・ブ・ク」といった感じ。

こういった文字と発音の法則を学ぶのがフォニックス。Youtubuでも様々な動画があるし、学校の先生からも家でもYoutubuにあるもので学習するように勧められます。特に指定はなく何でも良いという感じでした。

フォニックスの文字と発音の法則は、全体の75%をカバーしているといわれています。

フォニックスをマスターすると単語や絵本などの文章がある程度推測で読めるようになります。我が家の子供たちもフォニックスを習ってからは毎日のように絵本を音読していました。

最初は間違っていても繰り返すことでどんどん上手に。間違っても恥ずかしくないという感じでとにかくトライアンド・エラー。こういう点が日本の学校英語との違いなのかもしれません。

サイトワード

フォニックスを補足する形もあると思いますが、キンダーガーデンや小学校ではサイトワード(Sight Word)といって、必須の英単語を毎週習ってきます。

こちらは法則というよりとにかく暗記する、見ただけですぐに言えるようにする練習

サイトワードにはフォニックスの規則から外れた単語が含まれていて、それらの単語を毎週10個程度暗記していきます。

キンダーガーデンから小学校低学年まで、300語程度を学ぶのが一般的なようです。厳密には名詞を含まないドルチ式が315語、名詞を含むフライ式が1000語と別れているようです。

例えば、キンダーガーデンのドルチ式では、all, am, are, at, ate, be, black, brown, but, came, did, do, eat, などのような単語を52語程度習うのが一般的。(キンダーの前の40語と合わせると92語)

フラッシュカードを使って覚えたり。文字にして書いたり。実際その単語を使って簡単な文章を作ったりということを学校でもやっているようです。

通常の授業

フォニックス、サイトワードなどを基本にしながら、あとはリーディングやライティングなどを授業で行っていきます。

中でもとにかくリーディングを重視しているという印象。子供の英語レベルに合わせて絵本や本がレベル分けされていて、そのレベルの本が簡単に読めるようになればどんどんレベルアップしていくといった形。小学校低学年でも年間50冊以上は普通に読んでいる。

ライティングもキンダーガーデンや低学年では色を使ったり、さまざまな工夫をしてとくにかく楽しく書く練習。フォニックスとの連動で先生が読んだ音を単語になおしてライティングなどもある。

ESL(English as a Second Language)

アメリカの学校ではESLやELL(English Language Learners)といってアメリカの通常の英語(国語)意外に、英語を母国語としない家庭の子供が英語の授業についていけるようにするための特別授業を行っている学校が多い。

1日30分~1時間程度、クラスルームの中、もしくはESLの生徒だけ集められて英語のレッスンを受けるというもの。

ここでも、フォニックスなどを使った発音やリーディングやリスニングを行う。

ESL(もしくはELL)は州が行うテストに合格することが出来れば卒業できるという仕組み。子供やアメリカに来たときの年齢によって異なるが日本人の子だとだいたい3年程度で卒業するケースが多い。

家庭での学習

ここからは、家庭でどういった形で英語に触れていたのか。我が家の子供たちは5歳までは日本語のみ。その後に現地のキンダーガーデンに入学して1年でESLを卒業、2~3年くらいで同学年の現地の子供と同レベルの英語力になっていて比較的早い方なので参考になればと思います。

テレビ番組

アメリカの現地のアニメやディズニーチャンネルなどを良くみていました。例えば「スポンジボブ」だと会話のテンポやアメリカ独特のギャグが分かるようになったりするようです。「パウパトロール(PAW Patrol)」も良くみていた。子供が発音すると「パーペチュアル」。

日本のアニメはアメリカでも人気が高いのでその英語版なんかもNetflixなどで良くみていました。「ポケモン」がその代表的なもの。

特にこだわらず好きなものを英語でみさせていたという感じ。

絵本

英語の絵本は良く読んでいました。「ドクタースース」、「おさるのジョージ」などの定番ものなど。その他にも、子供の好きなものに関する本、男の子なら「恐竜」、「危険生物」、「乗り物」など。

キンダーガーデンや小学校の低学年ごろまではなるべく音読するようにしていた。無理して難しいものを読むのではなく、簡単なもの、好きなものを多読していたという印象。

お金はかかりますが、学校のブックフェアで買ったり、学校、市、の図書館で借りたり、知り合いの方にもらったりと工夫。

あとは人気作家やシリーズものがパックになったようなものはコストコなどでも売っていてお買い得。

絵本についてはこちらの記事もご参考。

知らないうちに小学校3年くらいになると「ハリー・ポッター」全巻読めるようになっていた。という感じで、好きなものから入ると自然と読書は出来るようになるんだというのを実感。

音楽

意外と役にたったのではないかと思うのが音楽。ラジオから流れる流行りの歌の歌詞を自然とうたっている。特に女の子は音楽が好きな子が多いと思うので歌詞をネットで調べたりして真似をしているうちに英語の歌が歌えるように。

ただ歌詞の内容には注意が必要。親があまりわからないと知らないうちに過激な内容やスラングの入ったような歌を口ずさんでいる可能性もある。

友達

日本人以外の子とも遊ばせてあげるように。日本人で特に駐在員だとどうしても日本人同士で遊ばせてしまうケースが多いですが、出来るだけ現地の子、学校や習い事で知り合った子とも遊ばせるように。

また日本人の子供であっても駐在ではなく、永住の方とも付き合うと子供同士が英語で話しをしたり場合によっては英語を教えてくれたりします。

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