意外と盛んなアメリカの子供のサッカー

教育/習い事

アメリカで子供にさせたいスポーツとして人気の高いサッカー。ユース年代のクラブチームのサッカーの概要を解説。

意外と人気高いアメリカのサッカー

アメリカは4大プロスポーツの人気が高くサッカーは人気がないというイメージが強いが、少しずつ人気が高まってる。特に、子供にやらせたいスポーツとしてはサッカーが最も高い人気を誇っている。

特に教育熱心な母親が協調性など社会に出てから必要なスキルを身につけさせるために子供にサッカーを習わせることがブームになり、「サッカーママ」という言葉が流行した。

4歳くらいから始める短期間での気軽なサッカー教室や、クラブチーム、ミドルスクールやハイスクールでのチームなど多く、ミドル以降になるとクラブチームと学校のクラブを掛け持ちするケースなども。

男の子にももちろん人気でだが、女の子のサッカーが非常にさかんなのがアメリカの特徴

アメリカではひとつのスポーツをずっとやらせることは少ないが、サッカーは全身を使うのでどのスポーツにも応用できることや、接触が比較的少ないなども人気の理由となっている。

クラブチームのサッカー

アメリカのクラブチームのユースサッカーにはレクリエーションとコンペティティブ(またはトラベル)の2つの種類がある。

レクレーションは試合に勝つことを目的にするのではなく、初心者や、他のスポーツをやっている子供が気軽にサッカーを楽しむためのチーム
コーチは専属のコーチがつくこともあれば、ボランティアで子供の親がコーチをするなど、クラブチームによっていろいろ。
費用を払えば基本的に誰でも参加できる。春と秋の2シーズンで練習は週に1回~2回。コンペティティブ同様に週末の試合やリーグ戦への参加などもある。

コンペティティブはより本格的にサッカーをやりたい子供のためのチーム。各シーズンの前にトライアウト(入団・レベル分けのテスト)がある。
コーチは基本的にライセンスを持った専属のコーチがつく。各チームに1~2名のマネージャー(運営管理、親への連絡やスケジュール調整などの業務)を選手の親がボランティアで行うケースが多い。
練習は週2回~3回程度。週末のリーグ戦やトーナメントへの参加。参加するリーグのレベルが多様。(例:プレミア、ゴールド、シルバー、カッパー、など所属する団体、地域によりいろいろとある)

細分化されたチーム・移籍も多い

【細分化されたチーム】
クラブチーム内で同じコンペティティブでも細分化されたチームを持っているケースが多い。試合に出る人数が9人の場合、チームの人数を15人程度に調整して極力全員が試合に出られるようにするという発想。人数が増えればA、B、Cとチームを増やしていく。

レギュラー、サブといった考えはあまりない

チームごとに参加するリーグやトーナメントのレベルを調整する。また、クラブ内でのチームの移動や、人数が足りない場合はゲストとして他のチームへの試合の参加など柔軟性もあるケースが多い。

【移籍も多い】
チームが勝てないので強いチームにいきたい、試合に出れないので他のチームに移籍、など理由はいろいろ。なかにはコーチが移籍したので子供も一緒にチームを変えるなどのケースも。前述のようにトライアウトで合格すれば移籍は簡単。

チーム選びについてはこちらの記事もご参考。

練習

U12(12歳以下)のコンペティティブのサッカークラブの例

・練習は週2回~3回、各90分、16時~20時までの間でクラブチームが年代、レベル別の15名前後のチームのスケジュールを組む。

・設備は全般的に良いコンディションのところが多い。グランドは芝の専用グランド、もしくはターフ(人工芝)。芝の状態はバラつきはあるがそこそこ。冬場の遅い時間の練習はナイターのある設備で行われる。

・冬場はシーズンオフだが、チームによって練習があったりやフットサルリーグに参加するなどなどさまざま。

・個人練習はそれ程ない。ボールタッチ、キック、などをみっちり教えてもらうには別途コーチと契約して個人レッスンを受けたり、個人レッスン専門のスクールに申し込むなどが必要。

・ボールを使った練習のみ。ストレッチ、ランニングや体力トレーニングは練習時間にやることは少ない。

試合

U12(12歳以下)は9人制で30分ハーフ、U10は7人制で25分ハーフ行われる。コートの大きさは11人制からそれぞれ一回り、二回り小さくなる。

試合はシーズンごとにレベル分けされたリーグ戦に参加する。週末に1回~2回。レベルはコーチが判断して自己申告制で決まる。

一般的には、レベルの高いチームになるほど地域の範囲が広くなりアウェーの試合だと移動距離もどんどん長くなる。

リーグ戦の他にトーナメント(カップ戦)が定期的に開催される。こちらもチーム、コーチの判断でどのレベルのどういった大会に出るかが判断される。1つの大会で週末に3試合~4試合行われるケースが多い。

試合ではレベルや所属するチームにもよるが交代は自由で試合中に何度も交代する。スタメンでなくとも試合に全くでない子供はいない

ベンチの反対側に家族が椅子をもってきて応援するのが良くある光景。「サッカーママ」が自分の子供やチームメートの子供を大きな声で応援。

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