カリフォルニアはアメリカのクラフトビールの中心地であり業界全体をけん引している。
CCBA(California Craft Brewers Association)によると、2021年7月時点で1,100以上のクラフトビール醸造所があり、全米でも圧倒的1位。州内の95%の地域で10マイル(16キロ)以内に醸造所をみつけることができる。
毎年増え続けている醸造所、その中でも評価が高く人気もあるブリュワリーを紹介。
大手ブリュワリー
シエラネバダブリューイング(Sierra Nevada Brewing)
カリフォルニアの北東のシエラネバダ山脈とカスケード山脈の麓の自然豊かなのチコにあるカリフォルニアを代表する醸造所。
もともと自家醸造していたケン・グロスマンが1980年創業、同時にアメリカのクラフトビールに革命を起こしたといわれるカスケードホップを使用したペールエールをリリース。
現在ではチコの他にもノースカロライナに蒸留所がある。
RateBeer(2020) 24位BeerAdvocate 4.05
Untapped 3.7
ラグニタスブリューイング(Lagunitas Brewing)
シカゴ出身のトニー・マギーが1993年にカリフォルニアのサンフランシスコの北西約40キロにあるラグニタスで設立。
翌年に今の所在地であるペタルマに移転。現在はハイネケンの傘下でシカゴ、シアトルにも工場を持つ特にIPAで有名なブリュワリー。
1995年、当時ペールエールが人気だったカリフォルニアのクラフトビール業界にIPAという新たな旋風を巻き起こした。IPAの代名詞ともいえるブランド。
RateBeer(2020) 82位BeerAdvaocate 4.07
Untapped 3.82
ストーン(Stone Brewing)
1996年にスティーブ・ワグナー(醸造担当)とグレッグ・コック(ビジネス担当)によって南カリフォルニアのサンディエゴで創業されたブリュワリー。
現在では、サンディエゴ近くのエスコンディード、バージニア州リッチモンドに醸造施設を有する世界展開するブランドに成長。西海岸スタイルのIPAを開拓し、クラフトビールの革命、ホップ狂信者を鼓舞してきた。
RateBeer(2020) 22位BeerAdvocate 4.18
Untapped 3.89
ファイアストーンウォーカーブリューイング(Firestone Walker Brewing)
1996年アダム・ファイアストーンとデビッド・ウォーカーという義兄弟によって設立。
セントラルコーストにあるサンタバーバラのブドウ園の裏側にある小屋で生まれたブリュワリー2001年に現在の所在地であるパソ・ロブレスに醸造施設を移転。
08年リリースのアメリカンIPA「ユニオンジャック」やインペリアルIPAの「ダブルジャック」などをはじめとして非常に評価の高いビールをラインナップ。
RateBeer(2020) 19位BeerAdvocate 4.23
Untapped 3.94
サンタバーバラとパソ・ロブレスのワイン情報はこちら。
ナパ、ソノマと並ぶカリフォルニアワインの名産地「サンタバーバラ」
カリフォルニアで最も成長する「パソ・ロブレス」のワイナリー
アンカーブリューイング(Anchor Brewing)
1896年にサンフランシスコに設立されたカリフォルニアワインで最も長い歴史を持つブリュワリー。
禁酒法や倒産の危機を乗り越え、1965年に復活を果たし、アメリカのクラフトビールに革命を起こす。
独自の醸造法でつくった「スチームビール」(カリフォルニアコモン)を考案し人気に、ラガーイーストで醸造されるがエール発酵温度で発酵されるとうハイブリッドなスタイル。
現在はサッポロの傘下。スチーム以外にもIPA、ペールエール、ラガー、等多くラインナップ。レンガ造りの施設をガイドつきで回るツアーはサンフランシスコの観光名所のひとつ。
BeerAdvocate 3.91
Untapped 3.52
マイクロブリュワリー
バラストポイント(Ballast Point Brewing)
ジャック・ホワイトによって1992年に設立、1996年からビールを販売。数々の受賞歴のあるシグネチャーの「スカルピンIPA」は2005年にリリースされた。
5つの異なるステージでエールをホッピングすることで特別なものが生まれることを発見、アプリコット、ピーチ、マンゴー、レモンのフレーバー。スカルピンはラベルにもあるカルフォルニア・カサゴの名称でチクリと刺すような刺激的な味わいを表現。
BateBeer(2020) 89位BeerAdvaocate 4.11
Untapped 3.77
ロシアンリバーブリューイング(Russian River Brewing)
ワインの銘醸地として有名なソノマカウンティにあるブリュワリー。
もともとはワイナリーであるコーベルシャンパンセラーズによって1997年に設立、その後に醸造所長であったヴィニーと妻のナタリーによって2004年に独立。
「プリニー・ザ・エルダー」はアメリカで最初に商業的にリリースされたインペリアルIPAのひとつとして数々の賞を獲得、今でも最も評価の高いビールのひとつ。残念ながらカリフォルニア内でしか流通していない。
RateBeer(2020) 3位BeerAdvaocate 4.45
Untapped 4.18
エールスミスブリューイング(AleSmith Brewing)
1995年にサンディエゴで設立されたブリュワリー。国内外の数々の賞を受賞してきた南カリフォルニアを代表する高級クラフトビール。
RateBeerの消費者レビューでは常に上位。2014年には世界1位を獲得。
2003年にリリースされた樽熟成のアメリカンインペリアルスタウトの「樽熟成スピードウェイスタウト」をはじめとしてハイアルコールなビールも評価が高い。
RateBeer(2020) 9位BeerAdvaocate 4.26
Untapped 3.98
アルパイン(Alpine Beer)
1999年設立 のブリュワリー 。当初はエールスミスの醸造設備で作られていたが2002年に現在の場所、サンディエゴ郊外の山麓にのブリュワリーを設立。
”Home of Pure Hoppiness”として知られるようにホップを全面に出したビール。
RateBeer(2020) 36位BeerAdvaocate 4.3
Untapped 3.92
ロストアヴィ/ポートブリューイング(The Lost Abbey/Port Brewing)
2006年にサンディエゴカウンティのサンマルコスにあったストーンの醸造施設を引き継ぎ、始めた。「ベルギースタイル」と「樽熟成」のロストアヴィと、アグレッシブでフレーバーを重視した「ウエストコースト」「カリフォルニアスタイル」のビールがポートブリューイングの2つのブランドがある。
RateBeer(2020) 11位、BeerAdvaocate 4.2/4.14
Untapped 4.03/3.88
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